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今夜はクリスマスイブ
真っ白な雪が舞い降りて、世界を神聖なものへと変えていく。
耳を澄ますと、街のあちこちからクリスマスソングが聞こえてきて。
街中がイルミネーションでキラキラと輝いている。
そして、視線の先には、ずっと逢いたいと想っていたハル兄が。
それなのに……
どうして、あたしは身動きが出来ないの?
ここは、感動の再会とかでハグするところなんじゃないの?
もう、邪魔なのよ、ボブ!
「いい加減、離してっ!!」
力任せにボブと呼ばれた男を突き飛ばすと、面白いほど簡単に階段から転げ落ちていった。
大袈裟に痛がっているボブをスルーして、ハル兄に向かって歩き出す。
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