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一歩ずつ近付いて、ハル兄の正面に立った。
「ハル兄……」
言いたいことは沢山あるのに、何も言葉になって出てこない。
四ヶ月ぶりに見るハル兄は、フワフワしたところが無くなって、随分男らしくなったような気がする。
これが本当のハル兄の姿なのかな?そう思うと、少しだけ寂しく感じてしまうけど。
「日本から、会いにきたよ」
「……どうして?」
ハル兄は、驚いたように目を見開いたまま、あたしを見詰めている。
「だって、クリスマスは家族で過ごすものでしょ」
そう言うと、ハル兄はやっと笑顔になった。
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