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暫くして宇宙船が見えてきた。陽に反射して輝き、近づくにつれ岩山のようにそびえ立つ巨大な物体に、隊員以外の二人は茫然と眺めているばかりだった。
到着すると、特殊車両を降りて船内に入るようにと二人を促して、その前後ろを隊員達が挟み込むようにして宇宙船の中に入っていった。
隊員達のリーダーは、地球の基地に交信機で連絡をとり、弟星で消息を絶っていた隊員達も全員無事であることと、全員を宇宙船に収容して帰還するには定員を超過してしまうことを報告した。
地球からの回答は、もう一台の宇宙船を弟星に向かわせるとの回答だった。もう一台の宇宙船がこの星に到着するまでには、日にちがかかる。
そこで、到着するまでの間を宇宙船で過ごすことにした。その間、一人の隊員に、先ほどから押し黙っている族長と若者に、兄星での様子を撮影してきた映像を見せるように指示を出した。
隊員がパネルに組み込まれた装置を操作すると、静まり返っていた船内の前面の壁に映像と共に音が響き渡った。
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