プロローグ

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黄昏時。 またの名を、逢魔ヶ時。 日が沈む夕暮れ時、人とものの見分けがつきにくくなる時間。 それは、人とものを分け隔てる境もあやふやになる刹那の時間。 人はその時、人ならざるものに逢うことがあるという。 故に、逢魔ヶ時。 そして、それは人にとって大半が吉とはならず凶となる。 黄昏時の別名を、さらに大禍時。 禍いが訪れる時間。 ・
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