人魚姫~first story~

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人魚の王の6人の娘たちの内、末の姫は15歳の誕生日に 昇っていった海の上で、船の上にいる美しい人間の王子 を目にする。嵐に遭い難破した船から溺死寸前の王子を 救い出した人魚姫は、王子に恋心を抱く。その後偶然浜 を通りがかった娘が王子を見つけて介抱した為、人魚姫 は出る幕が無くなってしまう。人魚は人間の前に姿を現 してはいけない決まりなのだ。だが彼女はどうしても自 分が王子を救った事を伝えたかった。 人魚姫は海の魔女の家を訪れ、声と引き換えに尻尾を人 間の足に変える飲み薬を貰う。その時に、「もし王子が 他の娘と結婚するような事になれば、姫は海の泡となっ て消えてしまう」と警告を受ける。更に人間の足だと歩 く度にナイフで抉られるような痛みを感じる事になると も・・・。王子と一緒に御殿で暮らせるようになった人魚姫 であったが、声を失った人魚姫は王子を救った出来事を 話す事が出来ず、王子は人魚姫が命の恩人である事に気 付かない。 そのうちに事実は捻じ曲がり、王子は偶然浜を通りか かった娘を命の恩人と勘違いしてしまう。 やがて王子と娘との結婚が決まり、悲嘆に暮れる人魚姫 の前に現れた姫の姉たちが、髪と引き換えに海の魔女に 貰った短剣を差し出し、王子の流した血で人魚の姿に戻 れるという魔女の伝言を伝える。愛する王子を殺す事の 出来ない人魚姫は死を選び、海に身を投げて泡に姿を変 え、空気の精となって天国へ昇っていった。しかし、王 子や他の人々は人魚姫が空気の精となって天国へ昇って いった事は誰一人も気付く事はなかった。 ハンス・クリスチャン・アンデルセンの有名な話ですよね。 人魚姫の、悲しい想いの詰まった作品。 でも、この物語は、 2つの悲しい恋が交差した、1つの物語だったんです。 人魚姫と、ある少年の…
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