1837人が本棚に入れています
本棚に追加
「こんばんは、武政君。
なかなか開けてくれないから少し待ちくたびれてしまったよ☆
……っあ…!!
も、もしかして俺は武政君と新八のスウィートタイムの邪魔をしてしまったのかな!?あぁあ゙…っ!
俺はなんて無粋な真似を…っ!!
あのお馬鹿で鈍感な新八を、武政君がやっっっっと組み敷こうとしてくr..「メシだ。メシ作ってて手が離せなかっただけだ」
話をブッタ斬る。
永遠と続きそうだからな。
「…………………チェッ」
舌打ちしたいのは俺の方だ。
いかん。
眉間のシワが増える…
この男が少し苦手だ。
新八に関係が無ければ
一生関わる事がない様に避けていたんじゃないかと思う。
顔を合わす度
機関銃並みに"お花畑な台詞"を浴びせられると、逆上せてしまいそうになる。
黙って微笑んでいれば
ステッキを携えてフロックコートを着こなす、英国紳士のような気品を持つ男なのに。
残念な事に
頭の中が涌いているとは。
だが、
どうやら被っている紳士の皮を脱いでいるのは俺達の前だけのようだ。
普段はキッチリ皮を着込んでいるらしく、
この特殊な雰囲気の学園での人気もかなり凄い。
このお花畑男
【名取源三郎(ナトリゲンザブロウ)】は新八の兄だ。
俺達の隣のクラス…
2年C組にいる。
顔や雰囲気は全く似ていないが
新八と同い年なんだから、恐らく二卵性の双子なんだろうな。
前クラスメイトに聞いたんだが
学園内でチームA~Dまである
生徒会親衛隊の【総隊長】という地位に着いているらしい。
……このお花畑が
隊としての活動をしている所を見たことはないんだが…
…………………
……………
………。
記憶を辿ってみたが
新八の周りで奇抜な花を咲かせている姿しか思い出す事ができん。
「…?」
お花畑紳士が何やらソワソワしているな。
新八を探しているんだろうか?
最初のコメントを投稿しよう!