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なんか、肌寒くなって目が覚めた。
「……夢だな」
真っ白な部屋に、椅子が1つ、ポツンと置いてあるだけ。
完璧に俺の部屋じゃねぇ。
「……」
夢なら、頬をつねれば覚めるはず。
「痛っ」
夢じゃなかった……と、落ち込む。
なら、誘拐? 家は金持ちじゃないし、誘拐するなら、もっと幼いやつを狙うだろう。
なら、 による、拉致監禁?
って、国名が思い出せねぇ!!
落ち着け、俺。
名前は…… 思い出せない。
出身は…… ダメだ。
水素と酸素は…… 反応して、水になる。
よし、だいたい把握できた。
おそらく俺は、何らかのファンタジー的な現象に巻き込まれ、『自分に関するすべての記憶』を失った状態のようだ。
なら、何か説明があるはず……
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