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「いや、ちょっと待て。状況が良くわからないのだが」
マジで。
「もしかして、ランク10には、みんな精霊が宿っていて、自分の力だけで倒して認めさせなきゃ使えないってことか……? 」
あくまで推測だ。
「なんだ、わかってんじゃん。じゃ、さっそく開始!! 」
開始と同時に翼を大きく広げ、大量に羽を飛ばしてくる。
「ちっ!! 『ボルト』」
INTによる威力補正が、ボルトを羽全てに効果を及ぼす。
「スゴイスゴイ!! まさか初級魔法に止められるなんて! ……じゃぁこれは? 『ライトニング・ボルテックス』」
「『ボルト』」
精霊の放った、雷の渦を、俺の放った火花が打ち砕く。
「ウソー…… 最上級を初級で相殺……いや、弾き飛ばすなんて…… 君、本当に人間? 」
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