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「海！騙してたのかよ！友達を騙しちゃいけないんだぞ！謝ったら許してやるから謝れよ！」
………は？
「無視はいけないんだぞ！」
急に手首を捕まれ、驚いて振り払おうとしたが力が強すぎて離れない。
それどころか振り払おうとすればするほどだんだんしまってきて痛い。
「離せっ！いっ……」
俺が顔をしかめると一気に罵声が飛び交う。
「ちょっとオタク！なに姫塚様の手を握ってんの！」
「離しなよ！嫌がってらっしゃるじゃんか」
「いやああああ！姫塚様が汚れる！」
うん、べつにこのウザ男になに言おうが俺にとってはどうでも良いことなんだけど。
誰でも良いからこいつ引き離して！！！
血止まってるって！
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