秘密=みんなが知っている

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「痛いよぉ」 変質者は俺がはたいた部分をさすりながら涙目で言う。 「なあ、あんた名前は?」 変質者に言うと顔をしかめられた。 もしかして、あのウザ男と一緒だと思われてるんじゃないんだろうな……。 「べつに言いたくないのなら言わなくていい。その代わり変質者って呼ぶからな」 「え!?へ、変質者!?」 変質者は目を丸くした。 「さてと、変質者。理事長室はどこにあるんだ?」 「森道紫音だよぉ………」 「ん?」 「僕の名前!森道紫音 モリミチ シオン!」 「へえ、あっそう」 「あっそう、て………」 「姫塚海」 「へ?」 「俺の名前。好きに呼んでいいよ 」 改めて名乗るのは何故か恥ずかしい。
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