プロローグ

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「あーそっか!ありがとハク!」 「うんー!」 そうして兄、ハルはゲームを持ち直す。そう、ゲームを。 俺は自分の分の書類をやりながら周りを見てみる。 あ、もーちょっとで終わる。 「あぁ、私の可愛い柚希、そんな下半身の緩い奴と話す必要はありませんよ。」 「酷いな~爽ちんったら~。ね、そう思うよね?秋っち~。」 「べ、つに、…蘭…が、悪、い…」 「おい、柚希、こっちこいよ。」 「お前らちょっと静かにしろよな!俺のために喧嘩なんてすんなよな!」 そう、みんな俺の同志ならわかるだろう? 今、俺の通う【王道学園】に【王道転校生】がきて、【生徒会に気に入られ】、【生徒会が仕事をしなくなり】、【転校生に付きっきりになったところ】なのだ。 あ、勿論食堂イベントとかはあったよ? もう本当に王道すぎてついついにやけそうになったからなww あ、でも残念な事が一つあったんだ。 俺たち蜜川兄弟は、顔は結構似てる…ような気がするけど全く一緒、ってわけじゃないんだ。てかむしろあんまり似てない。 というかそれ以前に身長が全然違うんだよね。 だから、【どっちがどっちでしょーかゲーム】が出来なかったんだよ、泣ける。
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