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ルカはラファエルを連れて出て行こうとするミカエルを引き留めて行った。
「…あの石は何なんだよ、確かに高そうな石だけど、こんないいホテル泊まれるぐらい金持っているなら、あんな石の一つや二つ……」
「…あんな、だと?」
ルカの言葉にミカエルが静かに振り返った。
その顔は、怒りに満ちていた。
「ミカ、落ち着きなさい。説明しましょう」
ラファエルはミカエルをなだめながら、ルカを見て言った。
「あの石は、私の守護している星、水星(マーキュリー)なんです」
「水星って…君達、何者なんだよ?」
「俺達は大天使、ミカエルとラファエルだ」
今度はミカエルが答える。
盗賊のアジトに向かいながら、星を探している経緯について聞いていたルカだが二人の話がそうだい過ぎて理
解が追いつかなかった。
「昨日見ただろう? 浄化の力をラファエルは癒しの癒しを司るんだ」
ミカエルはラファエルを指してそれから自分を指して言う。
「俺は戦士だ」
「……そうか」
ルカは、うなずいた。
二人の話を理解したわけでは無かったが、確かに妹の 病気派治ったし何より、
二人の顔が真剣だったので、信じることにしたのだ。
「ここから、水星(マーキュリー)の気配がします」
ラファエルが森の奥を指して言った。
「ここは、都市一帯を占めている、盗賊のアジトだ…」
ルカがつぶやいた。
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