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「お前もう帰れ、知りたいことは全部話しただろう」
ミカエルがルカを返そうとするが、ルカは頭を振って行った。
「連れて行ってくれ、足手まといかもしれないけど…こうなったのも、僕のせいだし。それに奴らのアジトを知っている」
ルカの言葉を聞いて、ミカエルは何も言わずに森の奥へ進みだした。
「あ……」
「ついていっても、良いそうですよ」
拒絶されたと思って、うなだれているルカにラファエルがいった。
ルカが先頭に立って、森の奥へと進んでいく、すると、開けた場所に大きな洞窟が見えてきた。
「ここが、奴らのアジトだ」
ルカがミカエルとラファエルを振り向いて行った。
「んじゃあ、行くか」
ミカエルの言葉を合図に、三人は洞窟の奥へと入っていった。
じめじめとした薄暗い洞窟を進んでいく。
しばらく行くと、行き止まりに行き当たったどうやら、一番奥まで来たらしい。
「誰もいねぇーじゃねぇーか!!」
「おれたちの、縄張りに土足で踏み込んできたのはお前らか?」
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