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ミカエルが振り向いたとき、突然大勢の男たちが現れて三人を囲んだ。
「ルカじゃねぇーか、いつぞやは世話になったなぁ」
男たちの中で一番大柄な男が言う、ルカを貴族に売ろうとしたあの男だ。
「何の用だよ? やっぱり売られたくなったか?」
「あんた等が、こいつから奪った石を取り返しに来たんだ」
ルカの代わりに答えたミカエルが腰にさした剣を抜いた、
剣は鞘から抜ける瞬間淡い光を放ち辺りを包んだ、やがて光が消えて姿を現した剣は、透き通るガラスでできた剣だった。
「アッハハハハハ!! そんな、おもちゃみたいな、お飾りの剣で俺たちにかなうと思っているのかよ!!」
怒鳴りつけるように盗賊が言うとそれが合図だったかのように大勢が一斉にミカエルめがけて斬りかかった。
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