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「ッッ!!!」
目を覚ましたラファエルが寝かされていたベッドから飛び起きた。
「見えたのか?」
隣に腰かけていたミカエルが覗き込む。
「ええ、誰が水星(マーキュリー)を拾ったのか分かりました。…ところでここは?」
ラファエルが辺りを見回して訪ねる。
「ああ、中央広場にあるホテルの一室だ。突然お前が夢見するから運んだんだ。」
ミカエルが答えたが、ラファエルは水星(マーキュリー)を拾った人間が、気になる様子で言った
「それは、ありがとうございました。さあ、急ぎましょう! 早く取り返さないと彼が危ない。」
「星の魅力に囚われて拾ってしまった人間の自業自得だろう」
焦るラファエルにミカエルが皮肉めいた口調で言う。
「ミカ!!何てことを言うのです!?」
「その通りじゃないか」
「……行きますよ」
ラファエルはミカエルの言葉を無視して、さっさと歩き出してホテルを後にした。
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