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「……」
ルカはその言葉を聞いて咄嗟に石をポケットに隠してしまった。
「ミカ、急にそのようなことを言われて、はいそうですか何て言う人はいませんよ」
男の後ろから似たような容姿をした同じように美しい男が現れた唯一違うのは、瞳の色が海の様に深い青色と言う事だ。
「すみません、少しお話を聞かせてもらっても、いいでしょうか? 私はエルと言います、こちらはミカ」
もう一人の男が現れて、ルカは自分たちが注目を集めていることに気が付いた、そして慌てて二人の腕を引いて歩き出す。
「おい、何すんだよ!」
「いいから、付いてこい、騒ぐなよ!」
ふり払おうとするミカエルの腕をルカが強めに握る。
「ミカ、とり合えず付いて行きましょう」
「…分かったよ」
ラファエルに言われてミカエルはしぶしぶうなずく。
二人が連れてこられたのは、裏道理の奥にある、朽ちかけたボロ小屋だった。
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