はじまり

5/13
前へ
/13ページ
次へ
郵便受けの中から出てきたのは真っ黒い封筒一つ。 宛先もなければ送り先も書かれていない。 それなのに私のところに届くなんて、不思議で堪らなかった。 「……」 封を開けるのを躊躇ってしまうほど、この封筒は妙な雰囲気を放っていて。 でも、物事を深くまであまり考えないという性格もあり、一瞬躊躇ったものの、私は手紙に封をしたシールに爪をたてた。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加