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???「…本当にいいのね?」
大きな図書館のような場所に、少女の声がうっすらと聞こえる。
辺りには、様々な本が無造作に置かれており、そこに二人の少女が立っていた。
一人は、薄い紫色の上着を羽織り、薄い紫色の帽子のようなものを被った少女だ。
少女の髪は、服よりも濃い紫色をしており、その瞳も、綺麗な紫色をしていた。
もう一人は、薄いピンクのドレスを着た少女だ。
さっきの少女のように、頭には帽子のようなものを被っている。
青いクセのある髪に、真っ赤な瞳、そして背中には蝙蝠のような羽が生えていた。
少女は、尖った八重歯をチラリと出しながら、もう一人の少女を見た。
???「ええ、いつでもいいわよ」
少女は、嬉しそうな声で少女に言った。
???「本当レミィってば気まぐれね…召喚した後はどうするのよ?」
紫髪の少女は、もう一人の少女をレミィと呼びながら、呆れ顔で少女を見た。
???「そうね…執事…とかどうかしら?
ここってメイドしかいないし」
???「ハァ…召喚される側も、たまったものじゃないわね。
レミィの退屈しのぎに付き合わされる為に召喚されるようなものだから」
???「そんなことないわよパチェ。
私がちゃんと責任持って面倒見るから」
???「召喚するのは犬じゃなくて“人間”なんだけどね…まあいいわ。
じゃあ、始めるわよ」
パチェと呼ばれた少女は、床に描かれた魔法陣に近付いた。
そして、何やら呪文のようなものを唱え始めた。
その時、
ガシャ-ンッ!!
突然、窓ガラスを割るような音が辺りに響いた。
???「誰ッ!?」
レミィと呼ばれた少女は、辺りを見渡した。
???「誰って、毎回毎回来てんだから分かんだろ」
割れた窓ガラスから、魔女のような格好をした少女が現れた。
???「アンタ以外にももう一人いるからね。
こんなことする奴は」
少女は、そう言って魔女のような少女を睨んだ。
???「ちょっと!集中できな…キャッ!」
突然、魔法陣が強く光り出した。
???「ちょっとパチェ!これどういうこと!?」
???「私にも分からな…キャーッ!!」
辺りは強い光に包まれた。
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