エピローグ

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――友達になってやるから飛ぶな! 嬉しかった。ただ嬉しかった。 言葉には出来ないけど、ぽっかりと空いてしまった僕の心に、1つの「ピース」が埋まった気がした。 「なぁ、どうして自殺しようとしたんだ?」 「巷で噂になってる虐めだよ。僕は虐められているんだ。」 「何で…」 「そんなのわかってたら苦労しないよ…。何をしても、どんなに頑張っても、僕は認められない。虐められるんだ。」 話している間にも涙がこぼれそうになった。 「君にはわからないよ。この辛さは虐められている奴にしかわからない。」 身体に刻まれた虐めの恐怖、誰も手を差し伸べてくれない孤独感。 これは普通に生活できている人には絶対にわからない。
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