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―そのころ―
ドロッチェ団の団員は脱出用の小型船にのり、宇宙をさまよっていた
「これから…どうすればいいんだろう…」
そう言ったスピンだったが、それに答えられるような人物は居ないも同じだった
「…………」
しばらく沈黙が続く
その沈黙を破ったのはチューリン達だった
「カービィさんの所に行ってみませんか」
「え?」
「そうだ、カービィさんならどうにかしてくれるはず!」
「どうする、スピン?」
それにスピンは
「そうだね、カービィなら団長を助けてくれるはず!!」
「ねぇ、スピンさん。だんちょうはなんでひとりで残ったの?」
「っ!!」
スピンの表情がこわばる
「だ、団長は…」
スピンは言葉に詰まった
団長に憧れを抱いているこの子達にあの事を話していいのか…
その時ストロンがフォローにまわった
「ドロッチェは僕たちを守ろうとしたんだよ」
「え!?」
「昔馴染みの僕だから分かるんだ。ドロッチェは仲間にあんなことを言う奴じゃない。僕たちを守るため、ああ言うしか無かったんだ。例え自分は傷付こうと、僕たちが自分から離れていくように…あいつも辛かったろうに…」
「あ……」
スピンは自分が団長の気持ちをちゃんと考えていなかった事に不甲斐なさを感じた
「――っドク!!早くカービィの所に!!」
「分かった!!」
そして、ドロッチェ団員はもうスピードでカービィの所を目指した
「(団長…待ってて下さい!すぐに助けに行きます!!)」
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