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「う、うん…うん!!」
スピンが笑った
「スピン、笑えたな」
「え?」
「だってお前、あれから全然笑わなかったから、心配してなんだよ」
「あ、ごめんなさい…」
カービィはそれを良かった良かったと微笑みながら見ていた
「それで、ドロッチェを助けに行くんだろ?」
「は、はい!」
「じゃあ、いk…」
「その必要はない」
「え?だ、誰!?」
全員一斉に声がしたほうを見るとそこに立っていたのはなんと、ドロッチェだった
「だ、団長~」
スピンはすぐさまドロッチェに抱きついた
「心配かけたな…スピン」
「ドロッチェ…」
「ストロンもドクもすまなかったな」
「あ、ああ…全く、心配かけさせやがって」
それにドロッチェは苦笑した
カービィもホントに良かったと言わんばかりの笑みを見せた
しかし、この状況を良く思ってない人物がいた
それはメタナイトだった
「ドロッチェ、一つ質問する」
「なんだ?」
「お前はホントにドロッチェか?」
「え?」
スピンがドロッチェを見上げる
「…………」
ドロッチェは答えない…と思ったら
「全く、俺が別人に見えるか?…まぁ、あの黒いのと戦ったのなら疑われても当然か…」
「………まあいい。お前達の用事はこれで済んだだろう?さっさと行ったらどうだ?」
「う~ん…私たちの船は壊れるから、直すまでここに居ちゃ駄目?」
スピンがおそるおそる聞いた
「直ったらすぐ行けよ」
「了解!!」
そうしてドロッチェ団はチューリン達を連れていなくなった
「ねぇ、メタナイト、どうしてドロッチェ団を追い返そうとするの?」
その問いにメタナイトは
「もうすぐ…何かが起こりそうな嫌な予感がするんだ…」
そう言って窓を覗き空を見上げた
さっきまで晴れていた空は、怪しい雲に覆われていた…
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