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それを聞いたロッティが 「そうだ!にいさまはいつもやさしくて、私たちのことを一番に考えてくれてるもん!!にいさまをかえせ!このにせもの!!――うっ…」 ロッティの体をドロッチェが持っていた剣が貫いた 「ロ、ロッティー!!」 「あ、ごめんね~つい手が滑っちゃった☆…でもね、餓鬼が調子に乗るなよ」 「うあっ…」 ドロッチェはラグの体にも剣を突き刺す そして、二人の弟妹はいなくなった。 ドロッチェの大切な双子の… 「ラグ……ロッ…ティ…?」 ドロッチェは目の前に倒れてもう動かない二人の名前を呼ぶ そして、ドロッチェは笑う。狂ったように笑う。しかし、その目からは涙が流れていた 「うっ…うう…ラ、ラグ…!ロッティ…!!うわぁぁぁぁぁ!!」 ドロッチェは声が枯れるまで泣いた ドロッチェの体はこの国の人の返り血で汚れきっていた。ただ、ドロッチェの金色の目だけが、綺麗だった。
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