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「っ!スピン、ストロン」
「どうしたんですか?団ちょ…って何ですかこれぇ!?」
スピンが気付き、その声にストロンも気付いた
「団長…何に巻き込まれたんですか?」
ストロンが黒いもやを凝視しながら質問してくる
「………」
「そう言えば、さっきカービィって聞こえたんですけど、カービィの話を?」
「!!(くそ、聞こえていたか)」
《成る程…お前達…カービィの仲間か?》
「ふぇ?カービィは…」
「待てスピン!」
「友達だよ」
その時、黒いもやが笑ったような気がした…
《そうか、そうか…!!お前達はカービィの仲間か!!ならば…》
黒いもやは広がっていく
「―――っ!!お前達!一刻も早くここから逃げろ!!」
「え、ええ!?何が、どうなって!?」
「いいから、チューリン達を連れてここから脱出しろ!!ここは、俺が時間を稼ぐ!!」
そう言って、ドロッチェは手を掲げる。
そこから光が現れ、光は杖の形へと変わる
「だ、団長!よく分かりませんが、団長一人にはさせません」
そしてスピンが自分の武器を取り出そうとした瞬間
「いい!お前は逃げろ!!早く仲間達を連れて逃げるんだ。」
「でも、団長―…」
「早く行け!!お前達は足手まといなんだ!!!!」
「っ!!」
ドロッチェがこんなにも大声でしかもこんな言い方で仲間を怒鳴ったのは初めてで、スピンを含めたその場にいた全員固まってしまった
「…っ…早く行け…」
それを聞いたストロンが「行こう」と言いスピンを引っ張りドクもそれについていった
そしてそこには、ドロッチェだけになり、黒いもやを睨んでいた
《仲間を守るために思ってもいないことを…》
そう言って黒いもやはクックックッと笑った
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