スピーカーを持った少女

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『ちゃららー、ちゃらーらー、ちゃららーららららーらー、ちゃららーらららら』 信じられない位に輝く太陽に照らされた大都会のスクランブル交差点。せわしなく動く通行人達は、陽炎に揺られた先に大きなスピーカーを持った制服姿の少女を見た。 『ふふふーん、ふふーふー。ふふふーふ。ふふーふー。』 先ほどからよくわからない鼻歌を歌い続けている少女は、突如交差点の中心に向かって、ご機嫌そうに歩き始めた。同時に少女は、スピーカーの電源をいれ、スピーカーからは、キーンというノイズが漏れた。 交差点の中心についた少女は、歩みを止め、思いっきり息を吸い込み、スピーカーを通して、叫び始めた。
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