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私。涼汰。輝。 いつもこの3人でいた。 生まれた時から側にいて、ケンカをすることも度々あったけど、それでもやっぱり3人仲が良くて。 どこへ行くのにも、何をするのにも、いつも3人一緒。 そしてそれがこの先もずっとずっと続いていくものなんだと、いつまでも3人一緒にいられるものなんだと。 信じて疑わなかった私は、まだまだ子供だったんだと思う。 でも、今ならもうわかる。 いつまでも3人一緒になんて、いられない。いられるわけがない。 ねぇ、涼汰。 私たちは大人になるのが早すぎちゃったのかもね。 ねぇ、輝。 私たち、いつまでも子供でいられたら良かったね。 無邪気に3人で笑いあっていたあの頃には、もう戻れない。 それでもやっぱり願わずにはいられないよ。 いつまでも3人一緒にいたかった。 涼汰も輝も、私には大切な、なくてはならない存在。 どちらか片方が欠けてちゃ、意味がない。 3人一緒じゃなきゃ、ダメなの。
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