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「ど、どうしてっ…だって、そんな、急に…」 頭が混乱して、上手く話せない。 そんな私にたいして、涼汰はいたって冷静。 動揺とか、全くしていない…。 「ちぃ。急に、じゃないよ。前々から思っていたことなんだ。」 「ま、前々から…?」 弱々しく聞き返す私に、うん、と小さく、でもしっかりと頷く涼汰。 あぁ、涼汰の決心は固いんだ。もう行くって決めたんだ。 生まれた時からずっと一緒にいたから、わかる。 もうこうなったら誰が何と言っても無駄。 涼汰はやると決めたら最後までやる人。 人の意見に流されない、芯の強い人。 そんな涼汰が好きだった。誇らしかった。自慢だった。憧れていた。 けど…そんな涼汰が、今は嫌い。 何で?なんで?ナンデ? 私を、輝を、置いて行くの?涼汰はそれでも平気なの?1人になっちゃうよ? いつまでも3人一緒って信じて疑わなかった私たちの繋がりは、こんなにも脆くて、こんなにもあっさりしたものだったの? だとしたら…すごい悲しい。寂しい。切ない。 終わりは、こんなにもあっけないんだね。
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