。。2年前 7月-2。。

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             電話を掛けると、ナオエはすぐに出た。 【…もしもし。】 低い声。 きっと、何を言われるか分かっているのだろう。 「…お前。 やってくれたな。」 【…。】 「前に、もう二度とやるな…って、言ったよな。 忘れたのか。」 【…。】 「…何とか、言えよ。」 ――― カチ カチ カチ… すると、受話口から短くて高い音が聞こえた。 ゆっくりと、同じ音が聞こえてくる。 「…!」 恐らく、カッターの刃を出す音。 「…あ”ーっ!!」 俺は通話を切り、キーケースを取った。 そのまま部屋を出て、車を走らせた。                
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