。。2年前 7月-2。。

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            治った筈の癖。 …人の情報を、ネットに晒すこと。 本人だって、悪いことだと分かっている。 「やめろ」って言ったら、ピタっと止めた。 今回の一件があるまで、前まで頻繁に見ていた他人の携帯電話も、それほど見たりしていなかった。 俺が、気付かなかっただけかもしれないが…。 …リストカット。 これに関しては、「やめろ」と言っていない。 ナオエ自身が、気付いたら止めていた。 目的や理由が無くなったのだろう。 何やら、「女の子だから…」と言って、傷を消す努力もしていていた。 でも、また新しい傷が増えていた。 少し乱暴な運転をし、ナオエの住むアパートへ向かった。 ここに来るのは、何ヶ月振りだろう。 …もう、来ないつもりだったのに。 もう、遅い時間。 チャイムは鳴らさず、玄関の前で電話を掛けた。 「部屋の前に居るから。 開けてくれるか。」 【…開いてる。】 玄関の取っ手を握ると、ナオエが言った通り、鍵が開いていた。                 
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