奇跡

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奇跡が舞い降りた。 私とあなたの間に、突然それは舞い降りた。 あの日のことを、私はまだ昨日のことのように覚えてる。 仕事だったあなたは、具合が悪いと連絡した私のために少し早めに帰って来てくれた。 二人で確認した命。 私は喜んだ。 これからのことよりも、その命が愛しかったから。 あなたは少し戸惑っていた。 でも、私と命を受け入れてくれた。 突然舞い降りた奇跡は、あなたと私達の家族を戸惑わせた。 けれど、みんなみんな受け入れてくれた。 この空の下、私はそれまで気が付かなかった。 こんなにも身近に味方がいるなんて。 いつも理解されていないと嘆いていたが、違ってた。 私達の味方は、心強い人達だった。 奇跡は、私にそうやって新たな奇跡を見せてくれる。 なんて愛しく尊いのだろうか。
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