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「…手紙…ですか?誰からです?」
「差出人の名前を見てみろ」
そう言われ、差出人を見た瞬間、ロイは目を見開いた
「……!」
「…昨日届いた。渡そうか悩んだが無下にもできないからな。」
「……」
「……読まないなら捨てろ」
「……いえ。今、読んでも?」
「ああ」
幸緒の了承を得て、ロイは手紙を読み始めた
暫くの沈黙の後、手紙を読み終えたロイは口を開いた
「……『彼』…楽しく、過ごせているみたいです」
「……それだけか?」
「…(ニコ)…留学先で出会った女性と婚約をしたそうですよ。彼女は気さくでとても明るくずっと彼を支えてくれたみたいで…私達の関係のことを話した時もずっと聞いてくれて、そして受け入れてくれたそうです」
「……ノロケか?」
「(クスクス)…だから今はとても幸せだと…書いてありました」
「……」
「……良かったです」
ロイは手紙を抱きしめる
「…彼は幸せを掴んだんですね…」
嬉しそうに笑みを浮かべるロイに幸緒も笑う
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