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いつもと変わらない笑顔のはず。 でもそれはどこか悲しげで…、私は何も言えなくなってしまった。 その沈黙のまま歩いていく。 一時間に一本しか通らない電車に揺られて四十分。 駅のホームを出た瞬間、沙那に移ったケーキの香りに混ざって、潮の香りを感じた。
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