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だからこそ、少し不安になっていた。
それを伝える訳にはいかないから顔に出さないようにしていたけど、多分…沖田さんあたりには気づかれていると思う。
本当、新撰組の方々は勘が鋭過ぎて困ることがある。
小さく息を吐き出しながら、私は包丁から手を離した。
新撰組の行く道は決して平凡ではない。
言わば修羅の道なのだ。
何も起こらないのは良いことなのだけど…時期的にそう長くは続かない。
わかっているから毎日毎日が怖かったりする。
…そして、私の勘は当たるから。
そして、そんな何気ない日常から暫くー…
屯所に訪れた見知らぬ人が知らせたある事実が。
ー"病"という形で新撰組に衝撃を与えることになるとはこの時は想像もしていなかった。
そして、刻は歴史に記された通りに少しずつ、でも確実に1日を重ねていくのであったー…。
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