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ーだ、大丈夫ですか?土方さんっ……!?
「っ…あぁ、それよりお前はー…っ!」
お互いに見合わせて、今の状態を理解し動きを止める。
その状態とは…
土方さんが私の下で仰向けで倒れていて、私はその土方さんのうえに跨がるようにして乗っている。
つまり、端から見たら私が土方さんを押し倒しているように見えるのだ。
ー…っ、ごめんなさいっ!!
すぐに土方さんの上から飛び退き、立ち上がる。
うぅ…恥ずかしいよ…。
案の定、幹部の方々はポカンとしている。
まぁ、近藤さんだけは相変わらず「若いねぇ」なんて言って微笑んでいたけれど。
単なる事故だ、と土方さんも言って何もなかったように立ち上がって話出す。
よかった、何とも思ってないみたい。
だけど、平助くんはその場で倒れこみ「瑠璃が…瑠璃が、土方さんを…」と独り言を繰り返して、原田さんに慰められていた。
平助くん、どうしたんだろうか?
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