4月 はれ

7/92
前へ
/115ページ
次へ
「この文ちょっとイタいなー」 “魔術の誕生”と書かれた本を片手に、彼女はそう呟いた。 「いくら神話だからってさ、厨二病拗らせすぎだよねコレ」 机の上にあるポテチをつまむ。 「まぁ内容は事実そのものだけど。ねぇ瞬ちゃん」 回転式の椅子に乗り、クルクル回りながら彼女は問う。 その問いかけに、いかにも不機嫌そうな顔をする青年。
/115ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加