4月 はれ

3/92
前へ
/115ページ
次へ
“魔物” 人々はそう言った。 今から丁度500年前、突如として現れたバケモノに、人類は滅亡寸前だった。 獣型・鳥型・人型など、あらゆる姿に変わるバケモノに 喰われるしかなかった人類。 やがてバケモノの正体は“時”の狭間の捻れに生じて生まれる魔の獣だと知るまでに、大きすぎる犠牲を払わなくてはならなかった。 世界中の兵器を使用しても倒せない敵。 為すすべは無し、そう思うしかなかった。 彼が来るまでは
/115ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加