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“魔物”
人々はそう言った。
今から丁度500年前、突如として現れたバケモノに、人類は滅亡寸前だった。
獣型・鳥型・人型など、あらゆる姿に変わるバケモノに 喰われるしかなかった人類。
やがてバケモノの正体は“時”の狭間の捻れに生じて生まれる魔の獣だと知るまでに、大きすぎる犠牲を払わなくてはならなかった。
世界中の兵器を使用しても倒せない敵。
為すすべは無し、そう思うしかなかった。
彼が来るまでは
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