午後5時

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「なんとなく、だなんて。よほど素敵なお花屋さんだったのね。」 フフフッと笑う店長。 素敵なお花屋さん。 素敵だったなあの人… 昼間出会った妖精さんを思い出す。 「こーら。口元がだらしなくなってるわよ鈴。」 パシッと軽く恵さんに頭を叩かれた。 どうやらゆるい顔になってたらしい。 「さぁさぁ、今日も頑張るわよー!」 「あら、もうこんな時間なのね。そろそろ準備しなくちゃ。」 着替えをするため更衣室に向かう恵さん。 お店の内装をバー用にするためせわしなく動き始める店長。 私も仕事再開! あぁ、名前聞いておくんだった。 なんてまた妖精さんのことを考えている私。 また口元がゆるくなっているんだろう…
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