477人が本棚に入れています
本棚に追加
「なんとなく、だなんて。よほど素敵なお花屋さんだったのね。」
フフフッと笑う店長。
素敵なお花屋さん。
素敵だったなあの人…
昼間出会った妖精さんを思い出す。
「こーら。口元がだらしなくなってるわよ鈴。」
パシッと軽く恵さんに頭を叩かれた。
どうやらゆるい顔になってたらしい。
「さぁさぁ、今日も頑張るわよー!」
「あら、もうこんな時間なのね。そろそろ準備しなくちゃ。」
着替えをするため更衣室に向かう恵さん。
お店の内装をバー用にするためせわしなく動き始める店長。
私も仕事再開!
あぁ、名前聞いておくんだった。
なんてまた妖精さんのことを考えている私。
また口元がゆるくなっているんだろう…
最初のコメントを投稿しよう!