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正確には妖精さんとスーツを着ているもう1人の女性。
「カウンターでもよろしいですか?」
店長に案内されてカウンターに座る2人。
ツンツン
「ちょっと、鈴。固まってないであの2人お願い。私今は無理だわ。」
常連さんの相手をしてた恵さんに肘でつつかれやっと思考が動き出した。
あまりにも早い再会だ。
でも彼女は覚えてくれてるんだろうか。
私なんてお客さんの1人に過ぎないんだろうし…
平常心、平常心。
自分に言い聞かせながら2人の前に立つ。
「どうも水野と申します。何からお作りしましょうか?」
上手く言えただろうか?
少し声が震えたような気がする…
目の前の声に反応し私に視線をうつす2人。
その瞬間、妖精さんが驚きの表情を見せた。
「えっと、お昼うちのお店で鉢植えを買ってくださった方ですよね!?えっ?なんで!?どうしよう!?」
「ちょっと落ち着きなって華那。バーテンの子困ってるじゃない。」
一緒にいた女性が妖精さんをたしなめる。
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