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「ッ!…」
ったく、こんなんだからこの時間帯の電車には乗りたくなかったんだ。
痛さに顔をしかめながら今さっき踏みつけられたつま先を見下ろしながら思う。
なんて、こんな満員電車じゃ実際自分の足元なんて見えやしない。
踏んだのこのおっさん?
…バーコードめ!
目の前にいる中年男性の背中を軽く睨みながら毒づく私の名前は水野鈴。
‘すず’じゃなくて‘りん’ね。
とりあえず普通の女子大生やってます。
あぁでも、普通じゃないといえば普通じゃないと思う。
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