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ある学園では生徒は必ず部に所属しなければならないという決まりがあった。
だが、どうしても部に入りたくないとだだをこねる生徒がいるので、その子たちを集めた部がある。その部はある時は運動部の手助けをしたり、勉強を見たり仮彼氏をしてほしいだのいろんなことをしていた。
そんな彼らを生徒たちはこう言った「なんでも部」と。
「ん~、信濃お前はどう思う」
「なにが?私今忙しいんだけど」
昼休み 河内右京は悩んでいた。それは近頃部が活動していないからである。なんでも部は依頼が来なければ活動もできないし、それにできることが個人個人でわかれているので全員での活動も不可能に近い
そして全員でできる部活動をしたいと思った右京は、同じ部の副部長である信濃玲に相談に来たのだ
「忙しいって・・・動画みてるだけじゃん」
「そうね」
スマホの画面から一向に目を離さない玲はさっきから生返事でいた。それもそうだろう彼女はイヤホンをしていたのだからはっきり聞こえるはずがない
生返事をしているのならば音は小さくしているのだろう。会話ごとに返事はしている一応
「ちょっとまってて今いいところなの」
「さっきからさ何見てるわけ?」
覗き込むと人が会話をしていることだけしかわからない
「(こんなの面白いのかな)」
一向に終わらない動画、そろそろ大人しく待つことを飽きてしまった右京は彼女の食べかけのお弁当に目が行ってしまった。
「(卵焼き・・・おいしそう)」
彼女の目は動画に行っているとってしまうならば今がチャンスと自分の箸を彼女の弁当に向け黄色く形の整った卵焼きを取るとそのまま口に入れてしまった
「んー!おいしいっ」
お昼のお弁当なので冷めてしまっているが、ちょうどいい塩加減と焼き具合がマッチしていてとてもおいしい
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