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「ちょっと、何たべているの?」
減っている卵焼きに気づいた玲は目の前にいる右京をにらむ
「だってー 信濃俺の話聞かないじゃん!それにひまだし?」
「はぁ・・・仕方ないわね、それで部の皆で何かを一緒にしようって話だったわね」
「なんだ聞こえてたんだ」
頬杖を突きながら動画を見ながらも話を聞いてくれた友人をニヤニヤ見つめる
「気持ち悪いわよ」
「ごめんごめん、それでなにか無い?皆でできること」
「・・・・・・あ」
眉を寄せ考え込むと何かを思いついたのだろう。携帯と右京を交互に見ながら目をキラキラと輝かせたのだから
「とりあえず・・・話そうか」
「人狼ゲームしない?」
「人狼ゲーム・・・?」
聞いたことのない単語をきいて右京は頭かしげる
ゲームというのだから変なものではないのだろう
「どんなゲームなんだい?」
「大人数ゲームなのよ。
ある日村に人狼つまり人間に化けた狼がいるって噂が広まったの日が明けるとね本当に死体が発見されたのよそして村人たちは人狼を探そうと会議をひらいて怪しいやつを吊るしていく、村人は人狼を全員殺していかなきゃ勝てない。人狼は最後まで生き残れば勝ち。
だいたい・・・こんな感じのゲームね」
マシンガートークで興奮状態の彼女の話を聞きながらおもしろそうだと右京は思う
あまり知られていないゲームだし、大人数ゲームなら部の皆でできるという条件は果たしている
「つまりは推理ゲームだね」
「そうよ」
瞬間、お昼休みが終わるチャイムが鳴ると二人は目を合わせニヤリと口角をあげ次の授業を受けに行く
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