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学校…
あーあ…入学式出れなかった
ピクッ
『ん…ッ』
彼はうっすら目を開けていた
『あ…あの…ッごめんなさい!!』
『あー…いいよ…』
彼は頭を押さえていた
『でも…私が飛び出したから君が…』
『まあ…でも生きてるし。俺も前見てなかったから…』
と言って上半身を起こす
『ッ!!』
そりゃ痛いしびっくりするよね…包帯でぐるぐる巻きだし
『大丈夫?本当にごめんなさい…』
『大丈夫だって!!それより君…その制服…』
『あっ…はい!!私あの高校に受かったんです。今日入学式で…』
だからって遅刻しそうだから飛び出していいという理由にはなんないし…
『そっか!!あっもう大丈夫だから!!帰っていいよ』
『ごめんなさい!!ありがとーございました。』
頭を下げて病室を出た
優しかったな…
髪は茶色で今時だったし
声はハスキーっぽくて
あっ…名前聞くの忘れた…
もう何でこう…
私ってダメだなあ…
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