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?「諸君。わが新聞部に足りないものはなんだと思う」
翔「藪から棒にどうしたんだよ」
俺はいわゆる新聞部に所属している。正式には”新たな時代の幕開けに自ら見聞したことを紙媒体で広める部”というとんでもなく長くアホな名前がついてる。
もはやこの名前は顧問ですら忘れ去り、学校説明会で新聞部として紹介されたという伝説を残した。
そんなアホな名前を考えたのが冒頭で中二全開な語りかけをしてきたこの部活の部長である高坂純(コウサカジュン)だ。
新聞部は設立から二年目という歴史の浅い部活で高坂純が主体となって作られた。メンバーは3人だけの弱小クラブでこの三人は創立からのメンバーだ。
3人というとこのなかで一人だけ登場していない人物がいるが、それが山下拓己(ヤマシタタクミ)だ。音楽をこよなく愛する帰宅部だった彼を純が半強制的に入部届けにサインをさせた。
拓「音楽が足りない」
翔「紙媒体でどうやって曲を流すんだよ」
純「譜面や音楽評論かい?」
拓「音楽は聞くものだから紙にスピーカーを設置する」
翔「斬新だなおい」
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