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「久しぶりだね。高松 市枝(たかまつ いちえ)ちゃん。先月ぶりだね」
「気付くのが遅いんですよ! もう……」
市枝ちゃんは不機嫌そうに頬を膨らませながら腕を組んでいる。
「ごめんごめん。遠くからだと気がつかなかったんだ。それよりもさ、どうしてこっちに? 関東方面の任務に就いていたんだよね……」
僕は自分の軽はずみな発言に激しく後悔した。
市枝ちゃんが何かに恐がるように体がいきなり震え出したからだ。
僕は本当に馬鹿なことを言ったと思う。
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