2012年12月24日

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「……本当に大丈夫なのか、純?」  剛はリヤカーを引きながら、同じくリヤカーを引いて剛の右隣に並んで歩いている僕に顔を向け、心配そうに声をかける。 「分からない。……分からないんだ」  僕はリヤカーを引くのを止めて立ち止まる。  剛も僕に合わせて止まってくれた。  僕は眼鏡に付いた埃を拭くために外し、左の袖口で眼鏡を拭ってからまたかけ直した。 「僕の父さん、母さんが亡くなったらしいってどこかで聞いて……」  僕はあの時の事を他人事のように話し出した。 「……実際にその遺体を見つけることが出来たけどさ、2人共寝ているのかと思うくらい穏やかな顔だったよ。死んでるなんて嘘なんじゃないかと思った」
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