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周りの空気に合っていない飄々とした態度で録音された声は続ける。
悠斗『こんな美少女の心を壊そうなんて.....この俺が許さんぞいwwwww』
美少女じゃなかったら助けないのか.....。
という疑問が嘉山たち四人の頭をよぎったが、四人は気にしないことにした。
曰く、気にしたら負けだ、と。
悠斗『と、いうわけで!wwww保険を掛けておきましたwwww』
河村「保険.....だと?」
その河村の声に答えるように栞が口を開く。
栞「照合。確認、坂本財閥の幹部、河村と断定。眼前の人物を敵と認識」
河村「これは.....」
栞の機械的な言葉に河村が気付く。
悠斗『今はま、まさか! みたいなことを言ってるだろう?wwww』
辰也「あ、やっと言ってることが外れた」
菜月「そんなことどうでもいいでしょ!」
辰也「ご、ごめん.....」
声がした方を嘉山が見る。
いつの間にかいつも通りに戻っている菜月と辰也の声だ。
嘉山は呆れからか、タメ息をつきながら視線を二人から栞に戻す。
悠斗『そう、河村さんが思っていることは正しいwwwwこれは貴方が作った何の疑問も抱かない機械のような人格の方だwwww』
それは栞が殺しをやっていた際に、同情して任務を中断することを危惧した河村が作った第二の人格。
正真正銘、本物のデュアル・モンスターの方の栞だ。
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