こんな日常

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「ご飯? 何言ってんの。そんなの後でいいよ。今日は話逸らさせないからね」 怒り心頭の玲奈に、しかし琉は全く悪びれる様子もなく、あっけらかんとしている。 毎度毎度、琉のペースでいつの間にか、反対に説教を受ける玲奈だ。 この期を逃すものかと、奮起した。 のだが。 琉の次の言葉に、即、気持ちが萎んでしまった。 「俺じゃなくて、碧の。もうそろそろ帰ってくんだよ、あいつ」 「………え?」 ヒクリと玲奈の口が引きつる。 「菊がお前を起こしてから、碧の飯作るはずだったんだ。それが誰かさんのせいで修理待ち。料理、出来ねぇだろ」 いやぁ困ったと、厭味を含ませて、大袈裟に額に手を当てる琉。 結局ペースはいつものごとく、琉にまんまと、もっていかれようとしている。 .
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