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校長の挨拶の中盤あたりから眠くなり、現在は話を聞かずに完全に寝ない程度に寝ている。
「次は新入生代表の挨拶。凛瞳 麗奈」
「はい。」
遠くの席で朝見た女の子が立ち上がり、壇上で新入生代表の挨拶をする。
少しはまじめに聞くか。
と、思っていたが彼女の代表の挨拶の内容はまるでどこかのお手本から取ってきたかのような硬い文章で、棒読みに近い読み方だった。
彼女の挨拶が終わる前に、俺は話を聞くのをやめ、ボーっとする。
そんなことをしているうちに入学式は終わった。
「このあとクラス発表を行いますが、クラス発表は校庭で行います。
それでは新入生の皆さんは退場して校庭でクラスを確認し、自分のクラスに行ってください。」
俺は体育館を出ると、他の生徒と同じようにクラス発表を見るために校庭へ向かって歩き出した。
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