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「こりゃ当分見れそうにないな。」
俺は校庭の端でクラス表に群がる生徒達を見てつぶやく。
そして、することがないので陽の当たるベンチに座り、ボーっとすることにした。
数分後、クラス表を見る生徒が減ったところを見計らって、クラス表を見るために歩き出そうとした。
「あれ、いつのまに?」
ベンチの反対側には新入生代表の挨拶をしていたちっさい女の子(凛瞳さんだっけ?)が寝ていた。
「起こしたほうが良いよな。」
校庭にはほとんど生徒がいないし、このベンチの周りなんて人がいない。
「起こすか。」
俺はこれから行うことはいかがわしいことじゃないと、誰かに言い訳するように声を出した。
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