573人が本棚に入れています
本棚に追加
「体育館はこっちだよな。」
周りには再開を喜ぶものや、新しい出会いに華を咲かせているものがいるなか、
俺は体育館を目指して歩いていると、突然周りが騒がしくなった。
「おい。あいつって……」
「ああ。あの有名な天才『凛瞳 麗奈(りんどう れいな)』じゃねぇか。」
「かわいいな。」
周りの生徒達が見ている方向を見ると、そこには青い髪をした小さい女の子と呼ぶにふさわしい子がいた。
周りの話からするに、天才らしい。
当の本人である凛瞳は、周囲にいる生徒のことを完全に無視して体育館に向かって歩いている。
「ここまでカンペキな無視だと、俺からみえている周りの生徒が存在してないかの様だな。」
俺はそうつぶやきながら再び体育館に向かって歩き始めた。
最初のコメントを投稿しよう!