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黒い外套を羽織る者が三人、草むらをかき分けて歩いていた。
フードを被っているため顔は見えないが、一人はまだ背丈が小さい。
あと二人の背丈は女性としては高く、逆に男性とすれば少し低め。
グリム・リーパーの出没情報が絶えないその地を、三人という少人数で歩くことは地元ではほぼ考えられない行為だ。
ファイヴァル国のすぐ北に位置するこの地は数多くの行方不明者が出ている。
にも関わらず、三人は急ぐ様子すら見せない。
つまり、この三人は他国の者であると分かる。
先頭を歩く者は外套の上からガンベルトで短機関銃を吊っている。
後ろを歩く者は日本刀と脇差の二本を帯刀していた。
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